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配膳ロボットの抱える課題とは。解決方法やさらに効率的に使うコツも紹介

飲食店を中心に多くの店舗・施設で配膳ロボットの導入が進んでいます。導入するメリットが多いため市場の拡大が続いていますが、同時にさまざまな課題も抱えているのも事実です。

配膳ロボットは決して安価な機械ではありません。失敗しないためにも、メリットだけでなくきちんと課題を把握し、解決できる方法を見出して上手に付き合っていくことが大切です。

現在の配膳ロボットが抱える課題について、解決方法や効率的に使うコツとともに解説します。

配膳ロボットを導入するメリット

配膳ロボットとは、指示された目的地まで全自動で料理や備品などを運搬できるロボットのことです。最近では多くのモデルにAI(人工知能)が搭載され、より効率的な作業と高度な対応が可能となっています。

配膳ロボットを導入する主なメリットは3つあります。

1.人手不足が解消する

2.運搬作業の効率化(配膳・下げ膳など)

3.感染症対策になる

新型コロナウイルスの影響で、不特定多数の人が利用する店舗・施設での感染症対策の強化が求められるようになりました。非対面・非接触で接客できる配膳ロボットは、感染症対策に繋がり、飲食店を中心に多くの店舗・施設へと導入されています。

また、配膳ロボットは配膳・下げ膳のような運搬作業を効率化することができます。AI搭載モデルならば、自動で最適なルートを割り出せるのでより効率的です。運搬作業を全て配膳ロボットにお任せできるため、少ない人数で対応できるようになり人手不足解消にも繋がります。

配膳ロボットの抱える課題と解決方法

配膳ロボットは上手に活用すれば非常に便利な機械ですが、導入する際に注意すべき課題もいくつかあります。配膳ロボットの課題は配膳ロボットのデメリットそのものであり、導入を検討しているのであればきちんと向き合うべき部分です。

配膳ロボットにはどのような課題があるのか、解決方法とともに解説します。

課題1.導入費用が高い

配膳ロボットは複雑な動作を行う機械なので、導入費用が高額です。この点が特に大きな課題だと言えるでしょう。手ごろなモデルでも100万円前後、AI搭載の高機能なモデルならば500~600万円前後の導入費用が必要になります。

大手企業が経営する店舗・施設ならば費用は問題になりにくいかもしれませんが、中小企業や個人経営の店舗・施設にとっては非常に高額で、導入を諦める原因になりかねません。

解決方法

配膳ロボットの導入費用は高額ですが、大きく抑えることも可能です。

導入費用を抑える方法のひとつが、リース・レンタル制度の利用です。リース・レンタル制度を利用すれば、月額もしくは年額の費用を用意するだけで、高機能な配膳ロボットを導入できます。メーカーやモデルによって料金は異なりますが、月額は数万円程度から利用できるため、まとまった金額を用意できない店舗・施設にもおすすめです。

また、もうひとつの方法として補助金・助成金を利用するというものがあります。補助金や助成金は各地方自治体や団体などが支給しています。例えば、東京都では介護施設を対象とした、自走式掃除ロボットもしくは配膳ロボットの導入に利用できる補助金制度を実施していて、もらえる金額は最大で240万円です。

補助金・助成金制度の申請には多くの書類を作成しなければなりませんが、大幅に導入費用を減らすことができるため、対象となる制度があるか確認しておくとよいでしょう。

課題2.店舗によっては導入できない

配膳ロボットが稼働できる環境には制限があります。

まず、配膳ロボットが走行できるだけの広さが必ず必要です。壁とギリギリの場所に客席があったり、客席の間が狭かったりする店舗では、本体が引っかかってしまうため、十分な性能を発揮できない可能性があります。また、配膳ロボットは段差や急勾配に対応できません。特に大きな段差では、引っかかるだけでなく転倒のリスクがあるため、導入は危険でしょう。

解決方法

配膳ロボットの走行が難しい環境で導入を検討している場合は、環境を変えることで対応しましょう。

最低でも、配膳ロボットがどこにも引っかからずスムーズに走行できるだけのスペースを確保するところから始めましょう。人間ならば、体の向きを変えて狭いスペースでも移動できますが、配膳ロボットは同じように動くことはできません。

配膳ロボットを導入すればオペレーションが効率的になり、客席回転率もアップします。そのため、客席数を減らしてスペースを確保しても問題ないことがあります。客席数を減らすのが難しい場合は、配置を工夫して対応してください。

また、引っ掛かりや転倒のリスクがある段差が存在する場合は、緩やかなスロープを用意し、傾斜に対応できるモデルを選ぶことをおすすめします。

メーカーによっては実際に店舗・施設内でお試しできるトライアル制度を実施している場合があります。配膳ロボットが問題なく走行できるが不安ならば、トライアル制度で試運転してみるとよいでしょう。

課題3.サービスの質が低いと感じさせることがある

例えば飲食店でスタッフが配膳を行う場合、客席では「失礼いたします」と声をかけ、お客さまを見ながら料理をお渡しします。しかし、配膳ロボットに配膳をお任せすることで、配膳の際に発生するこれら一連の接客がなくなるため、冷たい印象を抱かれる可能性があります。

また、配膳ロボットの接客は、人間ほどの丁寧さが感じられないという声が挙がることも少なくありません。そのため、結果的に、店舗全体のサービスの質が低い印象を抱かれるリスクがあります。

解決方法

人間とロボットで役割分担を行うことで、サービスの質を保つことができます。例えば、配膳ロボットには下げ膳などの機械的に行っても問題ない業務を任せ、人間のスタッフはお客様へのお声がけをこれまで以上に丁寧に行うといった形です。

また、配膳ロボットに業務を任せることで、人間のスタッフの負担が軽減され、店舗全体に目を配る余裕が生まれます。そこで従来よりも丁寧な接客を行うことで、サービスの質が低い印象を抱かれる可能性は低くなるでしょう。

また、ディスプレイがあるAI搭載のモデルならば、配膳時に笑顔などの表情を表示することができます。優れた音声認識機能を持った機種は、お店・施設のマニュアルに則った接客はもちろん、お客様との日常会話でさえも可能です。

ディスプレイの表情が変わることで、親しみやすさも感じやすくなるので、ロボットでも冷たい印象にはなりません。

配膳ロボットを効果的に活用するポイント

配膳ロボットは便利な機械ですが、導入するだけであらゆる問題を解決してくれるわけではありません。現場に取り入れたけれど上手く扱えず、あまり効率化が実感できないという失敗例も聞かれます。

失敗しないためには、配膳ロボットを活用する方法を知っておくことが大切です。ここでは配膳ロボットを効果的に活用するポイントについてご紹介します。

導入する目的を明確にする

配膳ロボットはモデルによって性能が異なります。店舗や施設によって必要なスペックは異なるため、効果的に活用するならば環境に合った配膳ロボットを選ばなければなりません。

そのためにはまず、配膳ロボットを導入する目的を明確にしましょう。人手不足を解消したいのか、それともスタッフの負担を減らしてサービスの質を向上したいのかなど、具体的な目的を立てることが大切です。また、その目的はスタッフ全体に共有してください。スタッフ全体が配膳ロボットの担う役割をしっかり把握することで、明確な指示を出すことができるようになります。

そして、配膳ロボットは目的を達成できる性能のモデルを選びましょう。例えば「お子さまや高齢者が多く、衝突や転倒による事故が増えているため、料理や食器のロスを減らしたい」という目的で導入する場合、障害物をしっかり回避でき、なおかつ走行スピードが調整できるモデルを選ぶと目的を達成しやすいです。

このように、目的を明確にすることで、効果的に活用できる配膳ロボット選びができるようになります。

オペレーションを最適化する

配膳ロボット導入後も、導入前と同様のオペレーションで動いていたら、効率はあまりよくなりません。配膳ロボットを含めたオペレーションを再構築し、より生産性の高い環境を作りましょう。

オペレーション最適化で意識するべき点はまず、配膳ロボットは人間の指示がなければ動けないことです。そのため、どの場面でどのように指示をするのか、配膳ロボットが動いている間スタッフは何をするべきなのかなど、しっかり性能を活かせるオペレーションを考えましょう。配膳ロボットのトライアル制度などを使い、事前にシミュレーションを行うことで、よりオペレーションを最適化することができます。

配膳ロボットを導入すれば、全体的にスタッフの負担は軽減します。しかし、配膳ロボットの指示という新しい作業が加わるため、スタッフによっては慣れるのに時間がかかることもあるでしょう。そのため、すぐに操作を覚えられて、忙しいときでも対応しやすいように、誰でも簡単に操作できるモデルを選ぶとより効果的です。

注文システム等と連携する

AI搭載の配膳ロボットの中には、注文や会計システムなど、配膳ロボット自身に組み込まれていないシステムとも連携できるモデルもあります。メーカーによっては、店舗ですでに導入されている注文・会計システムと連携ができる場合もあるので、必ず確認をしておきましょう。

注文・会計システムと連携可能なモデルならば、注文情報と座席の位置を紐づけることで配膳先のミスを減らすことができるうえに、より幅広い業務を配膳ロボットにお任せできます。配膳ロボットを最大限効果的に活用するならば、注文・会計システムを連携できるモデルを選びましょう。

まとめ

便利そうだからという理由で、単純に配膳ロボットを導入するだけでは生産性やサービスの向上には繋がりません。

配膳ロボットには魅力的なメリットがたくさんあるものの、課題も存在します。しかし、課題はモデルの選び方や環境を変える工夫をすることで解決できます。

もちろん、課題の解決方法は、業種や客層、店舗の内装などによって異なってきますので、慎重に判断することをおすすめします。

課題にきちんと対応したうえで配膳ロボットを導入すれば、人手不足の解消や、業務の効率化といった大きなメリットを得ることができます。店舗・施設の運営で何か抱えている問題があるならば、ぜひ配膳ロボットを導入して解決へと向かいましょう。

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